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猫白血病ウイルスとは
VELCATスタッフが、「馬車道ペットクリニック」の獣医師先生から学んだ猫白血病ウイルスについてまとめました。
Q. 猫白血病ウイルス陽性は、どんな病気?
A. 猫白血病ウイルス感染症は、「白血病」という名前がついていますが、白血病だけではなく、免疫不全やリンパ腫、貧血などを発症することもあります。
Q. どのような経緯で感染するの?
A. 猫白血病ウイルス陽性の野良猫との接触や母猫が猫白血病ウイルス陽性の場合は母胎や母乳を介して感染します。
Q. 人に移ることはあるの?
A. いまのところ、ネコ科以外の人や動物に移るという報告はありません。
Q. 猫白血病ウイルス陽性の猫はどんな症状が出るの?
A. 初期症状としては、くしゃみや発熱、食欲減退といった風邪に似た症状がでます。またリンパ節の腫れ、 白血球減少症、血小板減少症、貧血などが起こります。この時点で血液検査を行い、猫白血病ウイルス陽性の診断ができます。 その後の症状は、それぞれの猫によって異なります。白血病やリンパ腫などの血液の腫瘍や、貧血、 腎炎、口内炎など様々な症状を発症します。
Q. 猫白血病ウイルス陽性の猫はみんな重篤な病気を発症するの?
A. 感染時の猫の免疫力により異なります。
生まれたばかりの子猫は免疫が低いため、感染すると高い確率で体内のウイルスが増え「持続感染」という状態になります。持続感染の状態は、ほとんどの猫が数年以内に何らかの症状が出て亡くなると言われています。
感染時の年齢が高いほど持続感染をする割合は低くな、1歳を超えていれば多くの場合でウイルスの増殖が抑えられます。
Q. 猫白血病ウイルス陽性の判断は、どうやってわかるの?
A. 動物病院で血液検査を行うことで、すぐに感染の有無(陽性、陰性)がわかります。
しかし、検査では「血液中に猫白血病のウイルスがある」ということがわかるだけで、今後どのような症状が出るかということまでは判断できません。
感染してすぐに陽性と出るわけではなく、感染から4週間ほどかかります。一度だけの検査で、結果が陰性と出ても、感染が疑わしい場合は、期間をあけて再度検査お勧めします。
なお、感染した場合でも、ウイルスの増殖を許さずに感染をはねつけて、ウイルス血症を起こさない(陽性にならない)場合もあります。
Q. 猫白血病ウイルス陽性の猫は、どんな治療をするの?
A. 感染したウイルスを、直接退治して排除する治療は、今のところありません。
様々な症状が現れるため、症状に対する治療(対症療法)を行います。
具体的には、白血病やリンパ腫の場合は抗がん剤治療、貧血の場合は定期的な輸血などです。またウイルスの増殖を抑えるためにインターフェロン治療などを行うこともあります。
Q. 猫白血病ウイルス陽性の猫と触れ合った後、飼っている猫に触れ合っても大丈夫?
A. 猫白血病のウイルスは、猫の体外では数分~数時間で感染力が下がります。
猫白血病ウイルス陽性の猫と触れ合った後は、アルコール消毒や石鹸で手洗いを行えば大丈夫です。洋服についたウイルスは、帰宅される移動中に弱毒化するため、ご帰宅後、飼い猫さんに触れても感染する確率は低くなります。
VELCAT馬車道店では、衣類に使用することのできる除菌スプレーをご用意しております。
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